ヨシュアツリーはアメリカ南西部のモハーヴェ砂漠に生えているユッカの木のこと。
荒涼とした砂漠に生きる、ゆいいつの木です。
成長が遅く、1年で10cmしか伸びないのですが、殆どの木は樹齢約1000年と言われています。
ヨシュアツリーは1000年経つと、根元からいきなり折れて、地面の上に倒れ込むようにしてその一生を終えるそうです。
大地に横たわるそのフォルムは、まるで、老いたからだが手足を伸び伸びと投げ出して眠っているようにも見えます。
本当は持ち出してはいけないのですが、わたしは、風化したそのかけらをひとつだけいただいてきました。
今から5000年以上前から、この地域は様々な先住民族が住んでいたのですが、かつての先住民たちは、ヨシュアツリーを聖なる木と呼んでいたそうです。
また、この地域はナホバ族の居留地で聖なる地とも言われていましたが、近年ではナホバ族の姿は見られることもなく、その末裔たちの多くは近くの町に移住をしてしまいました。