大分県立美術館開館記念展の帰り、国東半島の富来に友人を訪ねました。何回訪れても国東はすばらしい、風景も人も、ほんとうに移住をしたくなる場所です。
友人の家は築100年以上の農家、ご主人は国東の歴史や文化を研究なさってたり、絵や写真も嗜まれています。広い庭に面して廊下ギャラリーがあって、写真や絵が展示されているのですが、その絵が小さい作品ですが、とても魅力的なのです。
家は広い畳敷きの昔ながらの日本家屋、居間の柱時計は100年以上も時を刻み、いまでも1時間おきに時を告げてくれるそうです。
あー、こんな家で暮らして絵がえがけたら! そしてすっかり国東の子になってしまったしあん。
顔がおばあちゃんにそっくり、ほんもののおばあちゃんみたいだ。
こんなに素晴らしい国東ですが、最近はどんどん若い人たちや子供たちいなくなり、人口が減少しているそうです。富来では近くの小学校も廃校になったそうです。大分市や別府市は新しい駅ビルや美術館ができ、活性化して人口が増えていくのに対して、国東は最近になって大手企業のソニーも撤退し、ますます若い人たちの働く場所がなくなっています。残されていくのは高齢の方がたばかり。
若い人が働く場所がないのはいちばんきついですよね。
素晴らしい文化や風土、仏像をもっていても、近い将来に国東が取り残されていくのは目に見えています。
あと数年で大学を辞めたら、ほんと国東に移住したい気持ち。
おばあちゃんの靴をはいて遊ぶしあん。