国頭村奥の宿から東側の海岸線を走り高江へ。今回の沖縄へ来たのも、どうしてもヤンバルの森と高江を、テレビのニュースや新聞で報道されないネットでしか伝わらない現場を、この目で見たかったのも理由の一つなのです。高江は機動隊の車が道路沿いにずらりと並び、ゲート前には愛知県警の機動隊の車や機動隊が並んで、それはものものしい状況。ゲートに立っているガードマン?は皆サングラスにマスクと言ういでたち、それだけでも怖すぎるのに。私の車は検問に引っかからなかったけれど、途中であった旅の人たちは検問でトランクの中まで調べられたそうです。
高江の村は青い海とヤンバルの森に囲まれた、とても静かで暮らしやすそうな美しい場所なのです。
United States Marine Corps 通称USMC, アメリカ合衆国海兵隊のこと。東村高江のヤンバルの森の中を車で走ると、いたるところにUSMCと書かれた木の杭が無造作に打たれています。
ヤンバルの森の一部、ここは日本なのにアメリカの土地なのですね。
自然環境調査の仕事をしている石垣島在住の友人の話ですと、真夜中にサワガニの調査でヤンバルの森にいると、顔を黒く迷彩に塗り銃を持って軍事訓練をしているアメリカ兵が突然現れることがあるそうです。そんな時、ちゃんとした英語で話してくれないらしいのですね、「What’s for !」とか、よくわからない英語で怒鳴られ、環境調査の許可証を見せると去っていくそうです。とても怖いと話していました。それに彼らはペットボトルやゴミを森の中に捨てていくらしいのですね。
ヤンバルの森の上を何機ものヘリコプターが飛んでいました。中には爆音を立てて私の頭上ギリギリを飛んでいくのもあったり、おそらくヘリパッド建設のための機材を運んでいるんでしょうか、それとも偵察。滞在してた国頭村の宿屋の上もひどい爆音で飛んでいて、びっくりして慌てて外に飛び出した私でした。それにしても米軍のヘリコプター、こんなに自由に日本の上空を飛んでも良いのでしょうか?
まるで爆弾とか何か怖いものでも搭載しているような恐怖心を煽る灰色の巨大な塊、今って
戦時中ではないですよね。
後で調べたら、このヘリコプターはCH-53ヘリという輸送用の大型ヘリ、車や重機などを宙吊りで運ぶことができるそうです。アメリカ版戦争映画などにもよく登場するあのヘリ。沖縄の海兵隊がこのヘリを持っているそうですが、過去に墜落事故などの被害が多いらしいです。あの脳天をつんざくような爆音、問題になっているオスプレイはCH-53の4倍近い爆音が出るというから、こんなものが上空を飛び交う沖縄の日常は精神的にも肉体的にも苦痛そのものですよね、ましてオスプレイの最近の墜落事故があったにもかかわらず、飛行再開でふつーに飛んでいるなんて。
本当に日本はひどい国になってしまった。
人間のみならず、ヤンバルに生息するヤンバルクイナやその他のヤンバル固有の動物や生き物にとっても、ヤンバルの森は破壊しないでほしいのです。