収蔵品展|057
人間 この未知なるもの
2016年12月10日-2017年3月12日
東京オペラシティアートギャラリー
この展覧会では1970年〜80年代に描いた私の初期の作品6点と近作数点が展示されています。そのほとんどがアトリエの倉庫に眠っていたもので、30年、40年ぶりに今回の展示で日の目をみる作品で、中には未発表のものもあります。
昨日はレセプションと内覧会で、私の大学院の修了制作「女人群図-1」と「女人横臥」の前で寺田小太郎さんと記念の嬉しいツーショット。寺田さんはこの展覧会の企画者であり、オペラシティの名誉館長であり、著名なコレクターでもあります。
展示されている作品は140点にも及び、寺田さん自ら展示構成や会場でのレイアウトをなさるほど、この展覧会への強い思いがあったそうです。89歳になられる寺田さんのその情熱が会場にあふれんばかりに、作品たちも活き活きと存在していました。
展覧会は、寺田コレクションの中から人物をモティーフにした作品を抽出し、さまざまな人のかたち、人間の存在そのものについて考察してみようという、他では見られない素晴らしい内容となっています。
また、展覧会を担当してくださったオペラシティ学芸員の佐山由紀さんのリーフレットに寄せた文章にも心を打たれます。
ツーショットの写真は佐山さんが撮影してくださいました。