金沢美大の授業が早めに終わったので、
金沢の石坂、通称いっさかと呼ばれる遊郭跡地を訪れてみました。
金沢は東茶屋街、西茶屋街という格式の高い茶屋街があり訪れる人も多く観光地化されていますが、いっさかは西茶屋街の裏手にある路地が入り組んだ場所にひっそりとあります。今では古い建物はなくなり寂れてしまっていますが、昭和の初めころには庶民のための赤線として栄えていた場所です。
西茶屋街の裏の坂道を下ると、生活用水路があり、その向こう側がいっさかです。
流れる水はとても綺麗でした。
用水路はまるで向こうとこちらをしきる結界のようでもあり、小さな橋を渡ると、なんとも言えないずっしりと重たい空気が流れて、人気のない不思議な風景が現れるのです。
住宅街の中にあるマンションの薄暗い1階の奥では、ドアを開け放して客を待つ店もありました。