太田市美術館・図書館で流す映像を映像作家の岡安さんが作ってくださいました。放映直前に、「内田さん、35歳頃の写真ありますか?」
ということで、他にも子供を抱いたりしている写真を送ったのだけど、なぜかこの写真が使われました。
下落合の家、 住所は中野区上高田4丁目ですが、最寄りの駅は西武線の下落合駅で、新宿は目と鼻の先。家は横板に水色のペンキが塗ってある木造の平屋で、大昔は歯医者さんの診療所、その後はインド大使館の宿舎に使用されていました。診療所だったせいか、玄関を入ってすぐ左には薬の受け渡しの窓があったり、インド大使館の宿舎だったからでしょうか、家には香辛料の甘い香りがいつも漂っているようで、中庭には大きな月桂樹の木がありました。この月桂樹をカレーを作るときには入れていました。
家のすぐ近くには神田川が流れていたのですが、川に沿って歩くと、小さな飲み屋やお好み焼きや、しもた屋の食堂があって、小学生の娘とよく川沿いを散歩して、小さな食堂でご飯を食べていた思い出が懐かしいです。
その後、写真家になった娘はインドに繰り返し旅をして、ポーラの在外研修員として1年間も滞在までして、そのうちにインド人と結婚して、子供が生まれて、
かつて、インド大使館の宿舎に住んでいたことが、なんだか不思議な因縁を覚えてならないのです。
ということを思い出させてくれる懐かしい写真でした、岡安さん、どうもありがとう。
あ、この写真、岡安さんの携帯の待ち受けになってたの、見たぞ!